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レコ屋の香ラム

当店に来た方ならお気づきかもしれない、1階レコード店のカウンター(コンビニで言うとレジ横の大福の位置)に陳列してある、お香の小箱。

店内に足を踏み入れた時にふと香る、上品な純和風な香りの正体はこれです。

 

モロッコをイメージした塗り壁に、ミッドセンチュリー期の家具を意識したレコード棚やカウンター、アフリカンでポップでアウトサイダーなアートが飾られる店内には、不釣り合いにも思える純正の日本のお香。

 

 

 

昔定期的に開催していた、スタッフの若林を招いた我が家でのホームパーティー。

頼んでもないのにいつも大量のお薦めレコードを持ってくる彼が、その日はレコードに飽き足らず何やら不思議な小箱を持ってきた。

「これ、いつも僕が掃除する時に使ってるんです!よかったら使ってみてください!」

彼から手渡されたこの小箱こそ、京都の老舗 松栄堂のお香「芳輪 二条」だった。

 

 

 

ミッドセンチュリーの家具、熱帯原産の観葉植物、中央アジアのラグ、アメリカの古いポスターが飾られる、誰がどう見ても洋風な我が家に、純和風の香。

でもせっかく持ってきてくれた物だからと、半信半疑で焚いてみる。

驚いた。合う。しかもめちゃくちゃ合う。

まさにミスマッチの妙。

そのミスマッチが物凄くおしゃれに感じた。

 

 

お香なんて、粋がっていた高校時代にヴィレッジヴァンガードか激安の殿堂で買った以来。

そんな自分のちょっと恥ずかしい時代のイメージから、「洒落こいた、お調子者が使うもの」なんて思っていた。

心地よく揺蕩う上品な薫煙に、完全に魅了された僕は、それ以来ずっと「芳輪 二条」を愛用している。

ずっととは言ったが、実は何度かお洒落で良さげなお香に浮気もしている。

でも結局これに戻るのだ。

 

 

FAMの1階レコード店は、店主のtonとスタッフの若林が、日本中、世界中からお気に入りのレコードをセレクトして販売するお店。

そんなお店のカウンター(コンビニで言うとレジ横の大福の位置)に陳列してあるお香。

もちろん心からお薦めできる、我々お気に入りのセレクションだ。

 

 

レコードを選ぶということは、それを聴く時間を選ぶということ。

お気に入りの音楽との時間を、素敵な燻煙と共に彩ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

芳輪 二条

20本入り ¥660 購入

80本入り ¥1,870 購入

 

 

芳輪 白川

20本入り ¥880 購入

80本入り ¥2,420 購入

 

 

芳輪 元禄

20本入り ¥990 購入

80本入り ¥2,970 購入

 

ご購入はコチラより

 

 

 

ちなみに、お店で愛用しているジャストサイズのガラスの入れ物は、我々夫婦お気に入りの長野県松本市の民芸品店「陶片木」で購入したもの。

もちろん普段からお香を持ち歩いているわけではないので、陶片木では「たぶん入るだろう」と、勘で買った。

帰って入れてみると、衝撃のシンデレラフィットに驚いた。

長年愛用してきたからこそ分かる、長さの感覚か。

 

陶片木は、扱う品は違えど、行くたびにとても影響を受ける名店だ。

店主の物に対する愛情や心意気がよく伝わってくる。

松本へお出かけの際はぜひ訪れてみてほしい。

 

陶片木

長野県松本市中央3丁目5-10

 

 

 

hair & music parlour FAM

店主 DJ ton