毎月恒例企画「月初の和モノ」10月編
こんにちは、1Fレコード店のスタッフ若林です!
いよいよUS買い付け品の放出が始まり、つい先日は、その第1弾となる店主tonセレクトの「FUNK/RARE GROOVE」がお目見えとなり、来週の金曜日は、ぼくの番ということで、現在鋭意準備中であります!お楽しみに!
さて、本日は毎月恒例の企画である「月初の和モノ」の10月編をお届けします!
先月は、ひねりなしの王道シティ・ポップ/ライトメロウ系でしたが、今回は昭和ディープ歌謡、奇抜なフュージョン、風変りなニューウェーヴ/テクノ・ポップまで、雑多なラインナップ!



中でも、最大の目玉は、東映の大部屋俳優を中心とした、はみ出し者たちが、三上寛の全面的な後押しを受けて吹き込んだ、東映・酔いどれ和モノ・グルーヴの大名盤「ピラニア軍団」!
2024年に再発されましたが、こちらは極めて稀少なオリジナル盤です!
そんな「ピラニア軍団」をはじめ、お薦め盤をご紹介!
ピラニア軍団 – ピラニア軍団
東映の大部屋俳優を中心とした、はみ出し者たち!
当時彼らと親交のあった三上寛の全面的な後押しを受けて、「ピラニア軍団」が吹き込んだ唯一のアルバム!
不器用でうだつの上がらないピラニア軍団の愁いが滲む三上寛による作詞・作曲、俳優たちの味わい深い歌唱、そして何よりも坂本龍一と佐藤準によるアレンジ、村上秀一、後藤次利といった腕利きミュージシャンたちの演奏も光る、東映・酔いどれ和モノ・グルーヴの大名盤!!
志賀勝のこぶしの効いた歌いっぷりも印象的な演歌ブルージー・メロウ・グルーヴA-2”役者稼業”他!
2024年に再発されましたが、こちらは極めて稀少なオリジナル盤!ポスター付!
川谷拓三 – 憂き世やのう
東映の大部屋俳優から這い上がり、主に昭和時代に活躍した不世出の役者バカ、川谷拓三!
こちらは、1976年のデビュー・アルバム「殺られの美学」の翌年にリリースされた、彼の2枚目のアルバム!
昭和の雰囲気が色濃く漂う、下町の哀愁と人生の悲哀が滲み出た楽曲を収録!
しみったれた場末感のあるA面も味わい深いですが、日本屈指のビッグバンド、宮間利之とニューハードのギタリスト、山木幸三郎による洒脱なオールドタイミー・アレンジが施された、剽軽なB面が秀逸です!
特に、酔いどれナンバーB-5”夜光る男”と、続く、黄昏スウィンギンB-6”夕焼けカポネ”が最高!
ペグモ – にッ。
1980年代、四人囃子の坂下秀実、元安全バンドの長沢ヒロを中心に結成されたハチャメチャ・ポップ・グループ、ペグモ!
本作は、彼らの2ndアルバムであり、豊富なキャリアと幅広い音楽性から生まれた、コミカルにユーモアを交えた多様で自由奔放なペグモ・ワールドが、前作にも増して炸裂する、和製ひねくれニューウェーヴ/テクノ・ポップの傑作であります!
あらゆる常識を覆すサウンドはもちろん、アイロニックな精神が見え隠れする歌詞にも注目です!
ジャパニーズ・ミニマル・ウェーヴA-3”10,000秒の恋”収録!
永尾美代子 – 美代子・リバージュ
1981年から1982年にかけて、現役女子大生シンガーとして活躍した永尾美代子!
こちらは彼女がリリースした唯一のアルバム!
演奏に加えてアレンジも務めた鈴木茂をはじめとする一流のミュージシャンたちだけでなく、林哲司といった豪華な作家陣も参加しており、彼女に寄せられた期待が伺えます!
この豪華なメンバーに支えられ、彼女の澄んだ歌声が、都会的で垢ぬけた開放感のあるサウンドと見事に融合した、清純派リゾート・シティ・ポップの隠れた名作!
まさに本作を体現する、メロウ・グルーヴィーな珠玉のシティ・ポップ・ナンバーA-2”芦屋セーリング・スポット”収録!
無有 – 無有 Ⅰ
東海ラジオの「宮地佑紀生の聞いてみやち」で、長く名古屋の午後の顔として活躍した故・宮地佑紀生が1970年代半ばに率いていたフォーク・ロック・バンド、無有!
そんな無有が1977年に残した唯一のアルバム!
財津和夫、山本コータロー、奥山景三らが楽曲を提供していることが注目されがちですが、真の見どころは、あの和製レアグルーヴの最高峰として名高い「ゼロ戦」のいしだかつのりが全曲のアレンジを担当していることでしょう!
そのいしだかつのりのアレンジも冴え渡る、痛快な名古屋・尾張弁ファンクA-5”エーネー”がキラー!
A-3”好きなんだってさ”とB-3”厳冬春歌”も人気!
99.99 – More Of 99.99
浪花エキスプレス、羅麗若と並ぶ、上方フュージョン界の筆頭バンド、99.99(フォーナイン)!
浪花エキスプレス、羅麗若と同様、卓越したテクニックと高いエンターテインメント性を兼ね備え、さらには他の2バンドにはないニューウェーヴ的な感性が色濃いのが特徴!
それもそのはずで、ギタリストは、後に4-Dやアーバン・ダンスを結成することになる才人・成田忍であります!
B-1”恋のジャングル・バナナ”で聴かれる、極めて強度の高いミニマル・アンサンブルには、ディシプリン期のキング・クリムゾンの影響も垣間見えます!
時を同じくして、主流的なフュージョンから脱却を試みた先駆的レーベル、ベター・デイズの諸作品にも匹敵する、進化実験型フュージョンの傑作!
渡辺香津美 – Mobo Splash
世界的に名高い日本のトップ・ジャズ・ギタリストの一人、渡辺香津美!
そんな彼が、世に蔓延る、爽やかで主流的なフュージョン・サウンドから脱却し、多様な音楽スタイルを横断するアヴァンギャルドなサウンドを追及した「MOBO」シリーズの一作!
国内外の超腕利きミュージシャンたちの圧倒的なテクニックに裏打ちされた強度の高い演奏を披露しています!
そんな中において、一際奇抜で風変りなエレクトロ・フュージョンB-2”瓢箪こまねずみ”がめちゃくちゃかっこいい!
この複雑に絡み合うアンサンブルからは、ディシプリン期のキング・クリムゾンの影響を多分に感じ取れます!
なお、印象的なウイスパー・ボイスは才女、橋本一子によるもの!
加藤登紀子 – 最後のダンスパーティ
加藤登紀子meetsムーンライダーズ!
白井良明、武川雅寛、岡田徹、かしぶち哲郎といったムーンライダーズの面々が参加した1984年のアルバム!
というわけで、ムーンライダーズ色が全開の、アジア、中東、ヨーロッパの要素が混ざりあったエキゾチックでシネマティックな無国籍感あふれるサウンドを展開しており、さながらムーンライダーズ番外編とも言うべき一枚!
個性的な楽曲が並ぶ中、強烈なインパクトを与えるA-4”狂った季節”は、まさに「狂った」ニューウェーヴ・アレンジが際立ちます!
ムーンライダーズはもとより、同様に「国境なき」サウンドを追及していた清水靖晃およびマライア、そして本作にも名を連ねる渡辺等が在籍するリアル・フィッシュが好きな人にもおすすめ!
ちあきなおみ – 喝采
日本歌謡界の至宝・女性歌手、ちあきなおみ!
わずか3分ながら、回想と現在のステージが交錯する、まるで悲劇的な映画を観ているかのような臨場感を生み出す、ドラマチック歌謡の金字塔A-1”喝采”を収録!
作詞・吉田旺、作曲・中村泰士、編曲・高田弘、そして、ちあきなおみの圧倒的な歌唱力が結集した”喝采”は、昭和のみならず、世代を超えて愛される、まさに不朽の名曲!
しかし、10代の頃、メロコアに夢中になっていたこのぼくが、まさかちあきなおみの歌声にこれほど感銘を受ける日が来るとは、夢にも思いませんでした!
一部の商品を除き、オンラインショップで試聴&購入が可能です。
お近くの方は店頭受取も便利ですので、ぜひご利用ください。