見過ごされ気味の “あの頃のヒップホップ”
ここ数年ヒップホップやR&BのLPの高騰が凄いですよね。
長年レコード屋で働いている僕でさえ、他の店でヒップホップのコーナーを見ていると驚きの連続です。
価格の高騰って消費者とすれば全然嬉しくないんですが、これもある種の評価の表れ。
好きな音楽が世間に高く評価されたことは、喜ばしく思える一面もあります。
でもね?このヒップホップの再評価って、なんかBoom Bopとか呼ばれる90年代中期頃の作品ばっかりじゃない???
とか僕は思っちゃうわけですよ。
そこで今回はまだまだ再評価の触手が迫っていない”あの頃のヒップホップ”を紹介しちゃおうと思います🤗🤗🤗

PharrellとChadのThe Neptunesの出現により、それまでサンプリングが主体だったサウンドから大きな変化が生じ、アトランタや南部のヒップホップが席巻したあの時代。
バキバキのド派手なサウンドとガチャガチャと見るからに喧しいファッション。
この感じ、この雰囲気、今の若者からはどう見えるかな?
ダセーって思うか、新鮮に映るか?
今のヒップホップの主流となっているトラップ・ミュージック。
トラップも元を辿ればアトランタのクランクや、メンフィスのヒップホップ。
今日紹介するクランクの開祖Lil Jonあたりのサウンドは、まさにトラップの源流。
オールドスクール・トラップとでも呼ぼうかな?
ぜひ2025年の耳で聴いてほしい、2000年代のヒップホップ達です。
一部の商品を除き、オンラインショップで試聴&購入が可能です。
お近くの方は店頭受取も便利ですので、ぜひご利用ください。
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店主tonのお薦め盤紹介
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Lil Jon & The East Side Boyz – Crunk Juice
Usher “Yeah”や、Ciara “Goodies”のプロデュースで世界的地位を確立した上でリリースされた、お祭り男トリオLil Jon & The East Side Boyzのラスト・アルバム!
現在のヒップホップの主流であるトラップ。その源流とも言える、アトランタ発祥のクランク。Lil Jonはそのクランク・ミュージックのパイオニアです。
とにかく下品で騒々しい。
でもこれをぜひ2025年の今の耳で聴いてほしい!
オールドスクール・トラップとして聴くも良し、別解釈のダンス・ミュージックと捉えるも良し!
僕のお薦めはB-1″Da Blow”です!
Ying Yang Twins – U.S.A. United State Of Atlanta
現在のヒップホップの主流トラップの源流とも言える、アトランタ発祥のクランク・ミュージックを代表するバカ騒ぎデュオ!
いつも通りのバカ騒ぎを期待した全米を、意表を突く囁きラップで180度裏切り、結果その囁きラップで全米がバカ騒ぎしたというヒット曲B-2″Wait (The Whisper Song)”を収録!
個人的には”Wait (The Whisper Song)”と同路線の、極少音数のダーティー・サウスB-3″Pull My Hair”がイチオシ!
T.I. – King.
アトランタのキング・オブ・ザ・サウスことT.I.の4枚目にして、世界的にヒットしまくった2000年代を代表するアルバム!
大ヒットA-3″What You Know”、Swizz Beatz節バカ騒ぎチューンB-4″Get It”、Q-Tipのパンチライン引用のB-3″Why You Wanna”などを収録!
個人的なお薦めは、UGK “Front, Back & Side To Side”を本家UGKを迎えてカヴァーしたA-2″Front Back”!
テキサスのキングへのリスペクトを感じる一曲です!
2 Chainz – Based On A T.R.U. Story
ジョージア州カレッジパーク出身、2010年代の客演キング 2 Chainzのソロ・デビュー・アルバム!
DJ Mustardが手掛けたB-2″I’m Different”を筆頭に、C-1″I Luv Dem Strippers”、A-1″Yuck!”、A-2″Crack”など、テキサスやメンフィスを源流とするサウス・ヒップホップをしっかりと踏襲するサウンドがめちゃくちゃかっこいい!
トラップって呼ばれるようになったのって、この辺りからかな?
J-Kwon – Hood Hop
NellyやChingyなど、中西部特有の訛りを活かしたラップが流行ったこの時代に、A-3″Tipsy”の一発ヒットで名を挙げたセントルイス出身ラッパーJ-Kwonの、弱冠17歳でのデビュー・アルバム!
とにかく先述のA-3″Tipsy”がめちゃくちゃかっこいい!
乾き切った野太いハンドクラップ・ビートにメロディーは皆無という、引き算の美学みたいな漢の一曲!洗練の引き算じゃなくて、なにもない荒野を思わせるような感じ!
当時もかなりくらったけど、20年今聴いても新鮮なサウンドだと思います!
The Neptunes – Clones
サンプリング主体から非サンプリングのビートへと、ヒップホップが大きく変貌したこの時代。もちろん機材の進化も大きいと思いますが、この人たちの存在なくしては成し得なかったでしょう。Pharrell WilliamsとChad Hugoによるスーパー・プロデューサー・デュオ、The Neptunesの同名義唯一のアルバム。
Busta Rhymes、Clipse、Ludacris、Snoop Doggなどなど、ヒップホップ/R&Bスター集結の、The Neptunesプロデュース、Star Trakコンピレーション!
スカスカ・ソリッドな電子ビートBusta Rhymes “Light Your A** On Fire”(A-2)、Rosco P. Coldchain “Hot”(B-3)、何故かSpotifyで削除されているFam-Lay “Rock N’ Roll”(C-3)辺りがお薦め!
Fam-Lay – Fresh N Drivin’
The Neptunesのアルバムにも参加していた、ヴァージニア出身ラッパーFam-Lay!
プロデュースはもちろんThe Neptunes!
featuring Pとは、もちろんPharrell Williams!
Pharrell “Can I Have It Like That”路線の、ハードコアNeptunes節B-2″Git Busy”がめちゃかっこいい!
Beatnuts – No Escapin’ This
個人的にThe Beatnutsのフェイヴァリットに挙げたいクラシック・ナンバー! まずネタ選びのセンスがずば抜けている!ドープでミニマルな中道性の高いビートに、Nice & Smoothの片割れGreg Niceの煽りも最高!
ちなみに元ネタは、Enoch Lightのスペースエイジな1969年モーグ・ラウンジ作品「Spaced Out」に収録されている”A Little Fugue For Me And You”! バッハの”小フーガ ト短調”のカヴァーです!
初めて聴いたときは、ここ切り取るか!?って驚きました!ぜひ元ネタとセットで聴いてみてください!