ハード・バップとその時代
先週のスムース・ジャズ~フュージョンに続き、本日はモダン・ジャズをお届けします!
チャールズ・ミンガスとマックス・ローチの作品を中心としたハード・バップ系の渋いラインアップです!

ハード・バップとは、NYなどのアメリカ東海岸で、1950年代に始まり1960年代にかけて発展したアフロ・アメリカンのジャズ・サウンド・スタイルの一つであります。
そして、1950年代~1960年代と言えば、ジャズがモード・ジャズ、あるいはフリー・ジャズなど、革命の波をかぶって新しい局面へと突入しつつあった時代であり、アフリカ系アメリカ人やその他の少数派が人種差別と不平等に終止符を打ち、憲法で保障された自由と平等な権利の実現を求めるなど、政治の季節を迎えつつあった時代であります。
まさにその渦中で、人種差別に激しく抵抗したのが、先述のチャールズ・ミンガスとマックス・ローチというハード・バップを代表する二人の闘うジャズメンでした!
そこで今回はマックス・ローチの「We Insist! Max Roach’s Freedom Now Suite」をご紹介させていただきます!
黒人意識が爆発的に昂揚化し、鬱積したエネルギーが各地で噴出していた1960年・・・
そんな荒ぶる時代に、闘志あふれるドラマー、マックス・ローチが人種差別に反抗すべく吹き込んだのがこのアルバムでした!
公民権運動にも深く関わっていた詩人であり歌手でもあるオスカー・ブラウン・ジュニアの詩や、アフリカを題材にした楽曲など、そのメッセージや強靭さ、アヴァンギャルドな志向、そして精神性は、後のブラック・ジャズの原点とも言えるでしょう!名盤!
圧巻のボーカルを披露するアビー・リンカーンの他、コールマン・ホーキンズ、ブッカー・リトルらが参加!
ジャズだけではなく、音楽は常にカウンターカルチャーとして進化してきました。
だから、音楽を聴きながら歴史的背景を理解することは、楽しみを増し、鑑賞を深めることに繋がります!