秋の夜、強いお酒とトム・ウェイツ
先日のヴァン・モリソンに続き、今日もFAMの推しミュージシャン特集!!
今回はトム・ウェイツの作品をズラリと揃えてみました🥃🥃🥃

ズラリというほどの量じゃないですが、ヴァン・モリソンもトム・ウェイツも、人気ゆえになかなか中古レコード店で見かける機会が少ないアーティスト。
これだけの数が揃っているのは結構稀だと思います。
酔いどれ吟遊詩人などと呼ばれるアメリカの男性シンガーソングライター、トム・ウェイツの特徴は、なんといってもそのアクの強いしわがれ声。
これはなかなか好き嫌いを選ぶかもしれません。
現に音楽評論家の中村とうよう氏は、トム・ウェイツをこれでもかというほど酷評しています。
10点満点評価で-10点を付けてみたり、「嫌い」とはっきり言ってみたり・・・
もしかすると10点と0点が人によって分かれる最たるミュージシャンなのかもしれません。
僕はというと、当然どハマり側。
独り寂しく過ごす深い夜に彼の歌声なんて聴いたら沁みまくりですよ。
よく分からない強いお酒に溺れながらしっぽり過ごしたい夜ってありますよね?
そんな夜はトム・ウェイツです。間違いなく。
少しセンチメンタルな秋の夜風に、強いお酒とトム・ウェイツ。
どうです?最高でしょ?
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Tom Waits – Closing Time
次作「土曜日の夜」以降のしゃがれ酔いどれ詩人、舞台役者の演技を観ているかのような前衛期の「Rain Dogs」。
個性的でアクの強いイメージの彼のディスコグラフィの中で最も聴きやすく、最も正統派なシンガーソングライターの魅力が詰まったのが、この1stアルバム!
イーグルスがカヴァーし話題となったA-1″Ol’ ’55”や、沁みまくりの黄昏名曲A-2″I Hope That I Don’t Fall in Love With You”など全編最高◎
Tom Waits – The Heart Of Saturday Night (土曜日の夜)
これぞ酔いどれ吟遊詩人!!といった趣きの大名盤2nd!
正統派SSWな作風だった1stアルバムとは異なり、完全に自らのキャラクターを確立した作品で、まさに「土曜日の夜」なサウンドです!
土曜日の夜といっても皆で楽しむ夜ではなく、一人孤独に過ごす夜ですね、これは。
BARでよく分からない強いお酒を飲みながら、ですね。
このアルバムが好き過ぎる僕は、もはや1曲目のアタマの音がウイスキーグラスの氷の音に聴こえてしまいます・・・
全曲素晴らしいですが、1曲挙げるならA-4″Shiver Me Timbers”でしょうか!
Tom Waits – Foreign Affairs (異国の出来事)
ジャズをベースにした映画的な作品!
ベット・ミドラーとのデュエットA-3″I Never Talk To Strangers”、”蛍の光”のメロディーから始まるA-5″A Sight For Sore Eyes”が沁みて沁みてしょうがない!!
「映画的な作品」って言われてもピンとこないかもしれませんが、聴けば納得の映画的な作品◎
Tom Waits – Heartattack And Vine
デビュー時から在籍したAsylumレーベルでの最後の作品!
ギターとハモンド・オルガンを軸にしたブルージーなバンド・サウンドが特徴のアルバムで、タイトル曲のA-1″Heartattack And Vine”、グルーヴィーなブルース・ロックA-4″Downtown”、沁みバラードA-5″Jersey Girl”がお薦めです!
Tom Waits – Rain Dogs
極めて実験的な内容ながら、彼のキャリアを代表する名盤として称賛される一枚!
音楽作品を聴いているというよりも、まるで舞台役者の演技を観ているかのような、そんな錯覚にさえ陥る不思議な魅力が詰まったアルバムです◎
個人的にTom Waits屈指の名曲に挙げたいA-8″Hang Down Your Head”とA-9″Time”をぜひ聴いてみてください!
ちなみに「Rain Dogs」とは、雨で匂いが消え家に帰れなくなった犬のことだそう。ネーミングのセンスも完璧。
Tom Waits – Big Time
「Rain Dogs」などの名作を生んだ80年代Island期の活動を総括するライヴ・アルバムにして、同名のドキュメンタリー映画のサントラ!
A-5″Falling Down”のみ、リトル・フィートのメンバーが参加したスタジオ録音!
ラストの名曲B-6″Time”が沁みまくります!