店頭追加「FAM Favorites」
店主tonと若林(そして時々二階美容師)が愛してやまない当店の推しレコード、「FAM Favorites」のタイトルを補充いたしました!
中古レコードは巡り合わせです。
せっかくお店に来たのに、お目当ての物やピンとくる物が見つからない時だってあるでしょう。
そんな時、手ぶらで帰る前にちょっとだけこの「FAM Favorites」コーナーを覗いていってみてください。
これまで数多くの音楽を聴きまくってきた二人が、自信を持ってお薦めできるレコードばかりを揃えております。
それはもしかするとあなたの守備範囲のジャンルではないかもしれません。
そんな新境地への冒険も、レコード屋の楽しみ方の一つ。
今はピンと来なくても、いつか必ず虜になる音楽ばかりと断言します。
そんなタイトルばかりなので、今日は追加分全て紹介させていただきます!
長くなりますが、せひジャンル、年代、地域、言語、様々な先入観を取っ払って聴いてみてください!
●菊地雅章 – ススト
「プーさん」の愛称で知られる、日本のジャズ・キーボーディスト
日野皓正、スティーヴ・グロスマン、デイヴ・リーブマンなど一流ミュージシャンを従えて吹き込んだ、電化マイルス直系のエレクトリック・ジャズファンク最高峰!
和製 On The Corner な “Circle/Line”がイチオシ
●V.A. – 71全日本フォーク・ジャンボリー・ライブ第一集
1971年に行われた日本版ウッドストックこと全日本フォークジャンボリーの第三回(この回で打ち切り)
会場をトランス状態へ巻き込んだ人間解放熱狂サイケデリック、吉田拓郎 “人間なんて”と、尖った精神でクールにサイケ・ロックを展開する、はっぴいえんど ”12月の雨の日”が白眉!
フォークの名曲が並ぶ中で、この異質な2曲の尖りっぷりにシビれます!
●高田渡 – ごあいさつ
はっぴいえんどをバックに制作された2ndアルバム!
代表曲”生活の柄”、ほのぼの名曲”自転車にのって”、スワンプ・ロック”失業手当”など、らしさ溢れる温かでユーモアと皮肉たっぷりの名曲がズラリ!
泣きの反戦ソング”おなじみの短い手紙”と、昭和初期の名詩人 山之口貘の詩を歌った”鮪に鰯”がお気に入り◎
●V.A. – 唄の市 沖縄フォーク村
佐渡山豊を村長に活動していたフォーク・ミュージシャン集団「沖縄フォーク村」の面々が、つのだひろ、小原礼、高中正義の協力を得て吹き込んだオムニバス・アルバム!
冒頭を飾る、佐渡山豊による猛々しいウチナー・サイケ・ロック ”ドゥーチュイムニー (ひとり言)” がまず最高に強力!
琉球の言葉と日本語が絶妙に混じり合う歌詞も、妙なトランス感を生みます
だけどFAM的レコメンドは副村長の魔世中しんやによる大団円ウチナー・ジャム”わったぁ島”!
沖縄愛に満ちたラフでプリミティヴすぎる隠れ名曲です!
それにしても魔世中しんやって名前最高すぎやろ!
●Ray Charles – From The Pages Of My Mind
ソウル・ミュージックの神様レイ・チャールズの作品だけど、ロック好きにオススメしたい一枚!
“The Pages Of My Mind”、”Anybody With The Blues”など、古き良き時代のアメリカを連想させるカントリー/フォーク路線の温かな楽曲が揃っています
70’sシンガーソングライター作品だと思ってお聴きください◎
●Fairground Attraction – The First Of A Million Kisses
文字通りパーフェクトな最高名曲”Perfect”収録!
やはり”Perfect”と、写真家エリオット・アーウィットのジャケに注目が集まりがちですが、この作品はトータルで本当に素晴らしいAAA級名盤◎
ノスタルジックにスウィングするアコースティック・ポップの永遠の名作です!
●Yazoo – Upstairs At Eric’s
元Depeche ModeのVince ClarkeとAlison Moyetによる英国シンセ・ポップ・デュオ
エレクトロ・ダンス・クラシック”Situation”(Francois K. Remix)収録でオナジミですが、個人的にはぶっちぎりで”Only You”推し!
胸を締め付ける珠玉のエレクトロ・ポップが最高すぎます!!!大好き!!!
大沢誉志幸の”そして僕は途方に暮れる”っぽさが良いんだよな~
●The Who – It’s Hard
ガラージ~ロフト・クラシックとして知られる”Eminence Front”収録
ダンス・ミュージック好きにオススメの、コズミックなミニマル・シンセのバレアリック・ロック名曲
●Chas Jankel – Looking At You
Ian Dury & The Blockheadsのキーボーディスト/ギタリスト
柔らかな空気の極上アーバン・メロウ・ソウル”Rhythm In My Life”、ニューウェイヴ・ディスコ”Number One”など、都会的なニューウェイヴ・ディスコ/ソウルが満載の4thアルバム!
●金子マリ&バックスバニー – ライヴ
少し長めのイントロに、ギターのインスト曲かな?と勘違いし始めた頃、圧巻のヴォーカルに完全に持っていかれる、マーヴィン・ゲイ”What’s Going On”の素晴らしいカヴァーを収録!
“What’s Going On”のカヴァーってめちゃくちゃ沢山ありますが、個人的にこれが一番なんじゃないかな?と思ってます!
メロウネス極まりないギター・プレイと、芯の強い歌声◎
●O.S.T. – ファントム無頼
Music by 渡辺博也
やさしくフローティングなニューエイジ・グルーヴ “ウィング・マーク”が素晴らしい◎
ダンス路線ならエレクトロ・ブギー “新撰組 680”
●Santana – Welcome
ファラオ・サンダース作品でおなじみのレオン・トーマスや、アリス・コルトレーン、ジョン・マクラフリン等が参加したスピリチュアル・ジャズ路線の作品!
ドヴォルザーク「家路」をアリス・コルトレーンがアレンジした”Going Home”や、ジョン・コルトレーンのカヴァー”Welcome”は、ラテン・ロックの面影なしのドスピリチュアル・ナンバー!
これは完全にスピリチュアル・ジャズのアルバムと言って良いでしょう!
●V.A. – 自然と文化の48時間 ’70全日本フォークジャンボリー実況録音
1969年から3度開催された日本版ウッドストックこと全日本フォークジャンボリーの第二回
尖ったサイケ・ロックを展開する、はっぴいえんど ”春よ来い”と、岡林信康”私たちの望むものは”もお薦めですが、尺八奏者 村岡実による日本民謡”追分”の演奏が素晴らしい!
和製スピリチュアル・ジャズの佇まいで最高です◎
●Gary Burton – Alone At Last
1971年録音
米ヴィブラフォン奏者ゲイリー・バートンによる、ぬくもり溢れるドリーミーなヴァイブの音色に酔いしれる珠玉の一枚!
A面はヴァイブ・ソロ、B面はピアノとの共演による演奏を収録
特に”Hand Bags And Glad Rags”が素晴らしい◎
●Keith Jarrett – My Song
1977年録音
Jan Garbarek、Palle Danielsson、Jon Christensen = ヨーロピアン・カルテットの代表作品
とにかく”Country”が良い曲すぎる!!!
Jan Garbarekのセンチメンタルなサックスが優しくも涙を誘いますちっともイージーではないのに、ふとした時に口笛でも吹くことができてしまうような旋律、こういうことが本当の美しさなのかもしれませんな。
●Suzanne Vega – Solitude Standing
代表曲”Luka”や”Tom’s Diner”収録の名盤2ndアルバム!
と言いたいところですが、いやいやいや!絶対”Gypsy”が一番最高!
夕暮れ時くらいですかねえ、最も合うのは。
季節や感情がこの曲とうまく重なった時、きっと涙なしでは聴けないはず!
●Paul Simon – Still Crazy After All These Years (時の流れに)
優しいエレピの音色に誘われる美しい名曲”時の流れに”収録
こんな曲を聴きながら眠るように死んでいきたい