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「月初の和モノ」11月編

本日は毎月の恒例企画「月初の和モノ」11月編!

 

 

オンラインショップ

※一部を除いてオンラインショップで購入できます
※お近くの方は店頭受け取りもお選びいただけますので、取り置き代わりにご利用ください

 

今回もバラエティーに富むラインナップをお届け!
残念ながら「はらいそ」はありませんが、南国・楽園志向へと劇的な転換を遂げ、野心的な音楽実験に乗り出した細野晴臣の脳内音楽旅路「トロピカル三部作」の第1作「トロピカル・ダンディー」と、続く第2作「泰安洋行」が揃って入荷!
それと珍しいので言うと、「テクノ御三家」の一角、P-Modelが当初のテクノ・ポップ・スタイルから大きく逸脱し、独創的なアプローチを見せた「私の愉しみ」も!こちらは盤に歪みがあるためディスカウント・プライスにて提供!

 

そして、代表曲”喝采”でお馴染み、日本歌謡界の至宝・女性歌手、ちあきなみが戦後の流行歌を歌いあげた「戦後の光と影~ちあきなおみ、瓦礫の中から」や、独自の世界観で「アングラの女王」と称される唯一無二の女性歌手、浅川マキの名演を収めた「ライブ」といった、場末の悲哀を湛えた昭和ディープ歌謡が、秋が深まるこれからの季節に沁みること間違いなし!

 

ちなみに、ちあきなみの「戦後の光と影~ちあきなおみ、瓦礫の中から」に関しては、お気に入りの一枚で入荷以来、レコ屋スタッフの特権を駆使して長らく私物化してました笑

 

もちろん、シティ・ポップ/ライトメロウ系の定番タイトルや、安いけど内容は上質なCHEAPIES BUT GOODIESなどもございます!

 

以下、お薦め盤をご紹介!

大野えり – トーク・オブ・ザ・タウン

多岐に渡り活躍する実力派ジャズ・シンガー、大野えり!
そんな彼女がムーンライダーズの白井良明をプロデューサーに迎え、モータウン・サウンドのスタンダード・ナンバーに挑んだ意欲作!
同じくムーンライダーズの岡田徹とかしぶち哲郎も参加!
白井良明のニューウェーヴ感覚あふれるモダン・エレクトロニックなアレンジと、大野えりのジャズ・スピリットが融合し、新たな息吹が吹き込まれた全9曲!
おすすめは、テンプテーションズが1971年に発表した同名バラードを優美なアンビエンス・ポップにカバーしたB-2”Just My Imagination”!

 

山形由美 – エレガンス

才能あふれる美しきフルート奏者!
クラシック中心のデビュー・アルバム「Néo Classique」から一転、ニューミュージックの名曲を数々に挑んだ第2作目!
彼女の優雅なフルート演奏を軸に展開されるラヴ・サウンド仕立てのインストゥルメンタル・カバー集!
おすすめは、林哲司が作曲した杉山清貴&オメガトライブのヒット曲を、都会的エレガンスとトロピカル・ムード満点の瑞々しいラウンジ・フュージョンへとアレンジしたB-4”君のハートはマリンブルー”!

 

連続射殺魔 – Pimp Mobel

和田哲郎(現:琴桃川凛)率いる伝説のジャパニーズ・アンダーグラウンド・パンク/ニューウェーヴ・グループ!
前年からじゃがたらのスタジオやライブのミキサーも務めていたこともあって、じゃがたらのオリジナル・メンバーのナベこと渡邊正己をゲスト・ボーカルに迎えて制作された12インチEP作!
もちろん録音はじゃがたらスタジオで行われ、ミックスは和田哲郎自身が担当!
和田哲郎の攻撃的で切れ味鋭いギター・プレイと、ダブ的音響処理が炸裂する過激な和製ニューウェーヴ・ファンク!
A面2曲目にはインストゥルメンタル・バージョン”うたがない”、B面2曲目にはギターを前面に押し出したインストゥルメンタル・バージョン”ギターがからむ”を収録!

 

ヒカシュー – 私の愉しみ

当初はP-MODELやプラスチックスと並ぶ「テクノ御三家」の一つとして称されていましたが、次第にテクノ・ポップ・スタイルから大きく逸脱し、独創的なアプローチを見せるようになる彼ら!
帯に記載されている通り、こちらは「ヨーガン・レール・ファッション・ショー」の為の音楽をもとに制作された1984年発表のアルバムであり、その変貌ぶりを如実に示した一枚!
テクノ・ポップ、フリー・インプロヴィゼーション、民俗音楽、環境音楽など、多様な要素が入り交じる、まさに独創的なインストゥルメンタル曲が4曲収録されています!
どれも実験的ではあるのですが、クールでシュールな世界観が魅力的です!
ちなみに、地球の写真はプリントされているのがA面で、月の写真がプリントされているのがB面となっています!

 

細野晴臣 – トロピカル・ダンディー

前作「HOSONO HOUSE」から大きく方向性を転換した、エキゾでオリエンタル・ムードに溢れる「トロピカル三部作」の一枚目!ソロ通算二枚目!
島と港と大陸を渡り、雑多に煮込まれたシチューに、さらに醤油を一滴垂らしてみよう。細野氏本人が提唱するソイソース・ミュージックの名盤です。優しい弾き語りのB-3″三時の子守唄”は、穏やかな昼下がりに聴くべき、うとうとお昼寝大名曲◎
Great condition!!!

 

細野晴臣 – 泰安洋行

アメリカン・ロックに影響されたはっぴいえんど時代、そしてSSW然とした1stソロ・アルバム「HOSONO HOUSE」を経て、南国・楽園志向へと劇的な転換を遂げ、野心的な音楽実験に乗り出した、お馴染み「トロピカル三部作」! 本作は、そんな脳内音楽旅路とも言える「トロピカル三部作」の第二弾として1976年にリリースされたアルバム!
「チャンキー・ミュージック」と銘打たれ、ニューオリンズ、沖縄、中国、ハワイを横断する、豊かな音楽性をチャンプルーさせた異国情緒満点のサウンドを展開!
この音楽の旅路は、三部作の最終作となる「はらいそ」へと続き、そしてYMOへと繋がっていくことに!

 

浅川マキ – ライブ

独自の世界観で「アングラの女王」と称えられる唯一無二の女性シンガー!
1971年12月30日と31日に行われた紀伊國屋ホールでの年越しコンサートを収録した初のライヴ・アルバム!
A-4”ちっちゃな時から”、A-5”朝日樓(朝日のあたる家)”、B-1”少年”など名曲・名演揃い!
ぼくのおすすめは、浅川マキ完全自作のA-1”別れ”と、ロッド・スチュワートの日本語カヴァーB-5”ガソリン・アレイ”!

 

ちあきなおみ – 戦後の光と影~ちあきなおみ、瓦礫の中から

代表曲”喝采”でお馴染み、日本歌謡界の至宝・女性歌手、ちあきなおみ!
この1976年発表のアルバムは、高田弘編曲によるコロンビア・スタジオ・オーケストラの演奏をバックに、戦後の流行歌を歌ったもので、彼女の心に染み渡る名歌唱を堪能できる大傑作です!
10代の頃、メロコアに夢中になっていたこのぼくが、まさかちあきなおみの歌唱に感銘を受ける日が来るとは思いもしませんでした!
特に、戦争の犠牲となった女性の尽きることのない哀しみを歌ったB-1”星の流れに”は、ムーディーなアレンジも含めて素晴らしく、しばらくの間こればっかり聴いてました!
皆さんも、綺羅びやか都会の雰囲気漂うシティ・ポップから離れて、場末の悲哀を湛える昭和ディープ歌謡の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?